私の住むホームウッドの街は、初夏から夏になると雨上がりの夕方から夜に、ときどき庭にホタルが飛び交う。
むかし夏に郷田師範とその支部長が4~5人で遊びにきた。
歓迎の気持で、ある晩ポーチでステーキを焼いた。
ビールを飲みながら歓談していると庭にホタルが飛び交った。
たしか東十条の河辺が「オッ、アレ、ホタルが飛んでると・・」目をまん丸くして驚いていた。
この話はホタルと全く関係がないが、昨晩雨が降った。
今日{8月29日}の夕方庭にある小さな畑?をチェックしていたら側でホタルが舞った。河辺の「オッ」と言う顔が浮かんだ。
内弟子を取らなくなってから自分で小さいながら裏庭の片隅に幅の細い畑を作った。毎年惨敗であった。
ところが今年はトマトがよく採れた。高久がくれたトマトの種が良かったのかもしれない。
アラバマの春も初夏も短い。変わりに夏が長い。4月の中旬から初夏になる。
5月の末はもう夏の様な気がする。それでも時として早朝と夕方、冷気が身体を包む素晴らしい日がある。
何時も歩く雑木林に咲いていた野生の藤の花も散って、今は初夏を告げるMAGNOLIA{マグノイヤ、泰山木}が大きな白い花を咲かしている。
甘い香りいい。
映画は全て撮影は終ったのであるが、音、カラーを、調整と言うか劇場用にまたTVにのせる基準に直す作業に入っている。
これがまた素人の想像を超える作業である。
ドアの開け閉め、人の足音、走る音、車の走る音、専門用語では、FOLEYと言う。
また映画全体のカラーも、映画館に上映、ちょっとオーバーに言えば、カンヌ映画祭等応募するためにはそれなりの基準がないと駄目だそうである。
何時間も画面を見ながら色々とコンピューターを専門の技術者が操作する訳である。
監督の私も一緒に座って意見を言うのである。真剣である。遊んでないのである。
神経が擦り切れてしまう。
2~3時間休みなく続けて、一つ一つの場面を見てると頭が痛くなってる。
まさに「オス」の世界である。
土日頑張って約70~80パーセント終わった。
今日は休養である。朝のコーヒ―を飲んで、のんびりと散歩に出る。
早朝の冷気が身体を包む。溢れる様な緑の世界、命があることに感謝である。
できるだけ何にも考えないようにと思ったのだが、頭の中が自然に動き出す。
映画、「TAKE A CHANCE」のもとのストーリー「内弟子INアメリカ」の本が、どう言ういきさつで書き始めたのか思い出した。
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前にも書いたがアラバマに雪が降るのは10年に1度あるかないかである。
雪が降ると交通機関が麻痺したり、いろいろと日常生活に不便が生じる。
それでも久し振りに見る雪景色はそれなりに情緒を感じ、気持もなぜか浮き立つ。
しかし2度も降り、繰り返し生活の歯車が止まってしまうと情緒も消えうんざり、いい加減してくれ,となる。2月12日水曜日の話である。
バーミンガハムから車で約4時間のところモービルと言うところに行ってきた。
映画のエディティングの為である。水曜の午後2時から夜の7時まで休みなく頑張った。
オープニングのカット、良くなっていると感じた。
終わった後のビールの味は最高であった。
一気に3本立て続けに飲んでしまった。
プロダクションのオーナーでありカメラやエディティングを扱っているトムに、映画音楽の事で食事をしながら話す。
この映画の為に私が書いた詩を見せる。
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DEEP SOUTHに雪が降る
1月28日火曜日、今朝の天気予報では「チラチラと粉雪が舞う程度で積もる気配はありません」と言っていた。
昨日からアメリカ全土を大寒波が覆っていた。
今朝の散歩も気合が必要であった。何とか根性を出し完全装備で家を出る。
サラサラと粉雪が舞う。
すれ違う人もなく何時もの雑木林は鳥の鳴く声もなく、森閑としている。
表の道を時々車が行きかう音だけが聞える。
10分ぐらい過ぎるとステラとハナの身体が雪で白くなる。
ふっと、もしかしてこの雪積もるのではないか・・・・
早く帰らないと車が動かなくなるのではないかと懸念が起きる。
それでも予定のコースの半分まで来たので、最後まで歩く事にする。
ここアラバマ、バーミンガハムに雪が降るのは10年に一度ぐらいかもしれない。
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昨年の11月全日本から帰って来てすぐに、映画最後の撮り直しの準備にかかる。
先ず今までのエディティング{編集}を何回も見る。
どんな場面が足りないか、必要なシナリオを書きたす。
それからプロデューサーと予算の話である。
宝くじはまだ誰も当らない。頭が痛くなる。
しかし、ここまできた以上何とか終わらせないと気合いを入れる。
出演料を値切って、値切って、主役のマッケンと準主役のオオダテを呼ぶ。
何とサンフラシスコからタケシ役の先生斉藤も駆けつけてくれた。
アトランタのツトム師範も元気な顔で駆けつけてくれた。
それも日本酒、生ワカメ、キムチ、納豆、持参である。感謝、感激である。
ツトム君の出番は余り重要な役ではなくその他大勢の役である。
それでも必要な役である。
その他大勢の役は台詞がないのだが、お酒とキムチに誘われて思わず台詞を考えた。
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8月になった。まだまだ残暑が厳しい。
バーミンガハムには百日紅の木がいたるところにある。
街路樹や庭先に白や赤、ピンク、紫色の花が細い枝先に群れをなして咲いている。
6月の初めごろから勢いよく咲き始める。
やはり8月になると心なしか花の勢いが落ちてきている様に見える。
灼熱の陽に照らされて疲れたのかもしれない。
今年もあと半分である。
4月ロシヤから帰ってすぐに5月アメリカンカップ。6月はサンフラシスコでファイターズカップ。両大会とも成功内に終わってホッとする。
その後6月中旬に日本で支部長合宿。久し振り皆と一緒にいい汗を流す。
合宿最後の夜は映画「TAKE A CHANCE」ファーストカット1時間7分を見せる。 続きを読む
このタイトルには特別な意味がない。
ただ昔007、ジェームスボンドの映画”FORM RUSSIA WITH LOVE”があった。
それをもじっただけである。
日本から帰ってくるとアラバマのサクラは葉桜になっていた。
緑が萌えている。色とりどりのアゼリアの花が咲きみだれている。
春爛漫である。
時差を取るのに一番いいのは汗をかくことである。
セント・ピーターズバーグにて大山泰彦最高師範
昼だか夜だか分からないうちにロシヤ行きになった。
昨年全日本選手権前夜の支部長会議で、延び延びになっていたロシヤの講習会、審査の話をした。 続きを読む
エッセイちょっと遅くなった。
3月18日 昨晩雨が降った。雨上がりの次の朝は全てが鮮明に見える。
何時も散歩する小道、白、イエロー、紫のワイルドフラワーが綺麗に咲いている。
気持が良い。
珍しく今年の春は遅い。まだジャケットがいる。
アラバマの春は東京の春より約1~2週間早い。
何時もならサクラは満開に咲いてるのだが、今年は遅い。陽だまりの所だけ咲き始めた。
それでも空の青さが穏やかに見える。春はすぐそこに来ているようだ。
今年の春は何時になくスケジュールがきつい。
3月は日本の講習会、審査。
4月にロシヤの講習会、審査。
5月にアメリカンカップ。TAKE A CHANCE{内弟子INアメリカ}映画の最後の撮り直しがある。
6月にサンフランシスコでファイターズカップ。その後、日本での支部長合宿。
何とかこなさないと私がズッコケたら大変だ。
3月21日 日本に出発する。今回の旅は一人である。 続きを読む
昨日は春を思わせるような陽気であった。
天候が不順である。真夜中に冬には珍しい雷が鳴った。
今朝はまた真冬に戻ってしまった。雨後の水たまりに薄く氷が張っている。
正月があっと言う間に終わってしまった。もう2月である。
2013年クリスマス ロサンゼルスにて
昨年の暮れから休む暇もなかった。
家族はみんな独立してそれぞれの生活に忙しそうである。
それでもなんとか都合を付けて全員、暮のクリスマスはLAの長女エリカの家に集まった。
久しぶりである。孫のルビー、ラウリーも元気であった。
エリカはライターである。結構売れている。
旦那のケンも俳優、監督、ライターといろいろ忙しそうである。
写真はその時のものである。