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国際大山空手道連盟 WORLD OYAMA KARATE ORGANIZATION

新年の挨拶2017年

 

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Happy New Year The Oyama Family

 

今年も健康で、ぶじ新年を迎えることができた。幸運であり、感謝である。
正月の朝は小雨が降っていた。
うすい灰色の雨雲を見ながらチョット迷ったがやっぱり散歩に出る。
人間の生活の中で、暦、節目、季節は・・・時として惰性に流されてしまう生活の中に、新鮮さ、けじめ、新たな出発、決意を考えさせてくれる。
とくに新年は希望や目的、目標を心新たに掲げやすくなる。
もっとも途中で、掲げた目標が不思議とどこかに消えてしまう事が多いようだが。
・・・小雨の中を歩きながら、ふっとそんなことが頭に浮かんだ。

 

昨年の暮れ、ロンドンの国際映画祭から、私の映画”Take A Chance”が入選したと、メールが飛び込んできた。私もプロデユーサーのスカットも驚いた。
世界の大きなメジャーの映画祭に出展したが殆どがカットであった。
調べれば調べるほど、世界の映画祭はお金がモノを言う社会であった。
製作費だけでもヒーヒー言っているのに、映画祭のための運動資金なんてあるわけがない。 それがなんとロンドンからの入選の知らせである。
メールを何回も読む。間違いないか!・・ホントか!・・・本当であった。
もっとも入選しただけで、何かの賞をとった訳ではない。
それでも世界の映画界で誰かが私の撮った映画を認めてくれた訳である。
まさにアメリカンドリーム{DREAM}である。ロンドンの映画祭は2月11日から18日まで、最終日18日はレッド・カーペットである。
ところがロンドンの映画祭のニュースが入る前に、極真会の松井館長の尽力で今年の2月7~8日、渋谷の映画美学校で試写会が開催されことが決まっていたのである。
ロンドンからの知らせがもっと早ければ上手くアレンジし私が行けたのだが、日本の試写会が先に決まっていたのであきらめた。
そこで私が日本に、プロデユーサーのスカットがロンドに行くことになった。
これが昨年の暮れのビックニュースである。
新年になってもその興奮の余韻が身体の隅に残っている。

 

雑木林のなか、すっかり葉が落ちてしまった木々、なんとなく寒々とした風景である。
静寂な世界の中を歩き続けていると、なにかに堪えている自然の力が私の身体を覆う。
小雨のなか、裸木に囲まれての散歩、いつもより考えや想いが広がったり、深くなったりするようだ。悪くない、いい雰囲気である。
俺は今、生きている。歩けるときに、歩いている訳である。

 

 

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今年の書初めの題は“一歩”と決めた。

 

この数年、歳を重ねているうちに、何となく思うのだが、人間みんな、それ程変わりはないのではないか・・・と。
世界には色々な人が生きている。毎日その一人一人の人生の物語が生まれる。
自分の物語を素晴らしくするのは、“一歩”前に出るか否かの差だけではないかと思う。
自分の掲げた目標、希望に“一歩”前に出るか、それとももう少し考えようか、別の道を選ぼうか、この道はチョット難しいかも・・・いろいろな選択、言い訳、ささやき、が眼の前に出てくる。そこで、やっぱりやめよう・・・となる事が多い。
私もそんな囁きに耳を傾けた経験が数えきれないぐらいある。
この歳、中年{!?}になって思うに、人生はカラテ道と同じで、前に出る組手が基本でその延長線上に受ける組手、変わる組手があるようだ。とにかく前に“一歩”出る。
勿論時として、“一歩“前に出た事は、いいのだが失敗に終わることもある。
その繰り返し、これも数えきりがないほど経験した。
いつも言うように自慢じゃないが、私の人生は失敗の連続であった。
それでも前に“一歩”出る。

 

世の中、自然の流れと同じように、晴れた日ばかりが続くわけがない。
晴れたら日は、陽の暖かさをエンジョイして昼寝んでもすればいい。
断っておく、昼寝もスタミナや覇気をそだてる、だいじな行動の、一歩である。
雨の日は、本でも読む。たとえ練馬のマサ師範の様に2~3ページで読んで、寝てしまってもいいのではないか。それでも一歩前に出たのだから。あとで反省すれば。
曇った日は、こころ静かに瞑想、黙想に入り精神を清める。
時としてそのままSFの斉藤師範のように、昼寝になってしまってもいいのではないか、とにかく一歩前に出たのだから。あとで反省すれば。
ちょっと、おとそが過ぎるようだ。話がだんだん可笑しくなってきた。
人生はアクション{ACTION}である。生きている事は真にチャンスである。
あさ目を覚ます。晴れ、雨、曇り、嵐、暑い、寒い、だから、どうしたんだ!
俺は今日も生きている。チャンスだ。
ヨシ、もう一杯飲もう、アトランタのツトム師範が持ってきたこの酒、菊水がうまい。
今年は旅が多くなる。気合を入れて稽古に指導に精進しなければいけない。
無理をせず、手の届くところを先ず掴み、そこから“一歩”まえに出よう。
人間そんなに変わりはない、一歩前に出るか否かの差だけである。
頑張って生きていれば、春はもうすぐそこにきている。
冬があるから春の暖かさ、花の美しさが分かるのである。
最後にもう一杯、正月なんだから許してもらえるだろう。
酒がうまい、人生が楽しい、俺は生きている。
昼寝だ、文句を言うな。元旦

コメント (0) | 2017/01/09

エッセイ

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