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国際大山空手道連盟 WORLD OYAMA KARATE ORGANIZATION

2018年春季講習審査会

2018講習会、審査会

 

2月21日水曜日
寒さが厳しい東京から昨日{20日}の夕方帰って来た。 時差ボケの頭、なんだかボウ~としているが、こちらの生活にはやく戻さないといけないので気合いを入れ て、朝の散歩。 冬の乾いた外気、肌を切るような厳しい寒さを予想していたのだが、今朝は身体を暖かく包み込んでくれる ような優しさが感じられた。
アラバマは春の気候になっていた。
・・・と言う訳で久しぶりにエッセイを書いた。 今回の日本の旅、2018年早春の講習会、審査の話である。

 

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2月13日火曜日
出発、早朝起床4時半、愛犬のハナが一緒に起きだす。 外はまだ星明りである。昨晩は早めに寝たので身体の調子は悪くない。 コーヒーを飲みながら支度を終える。カール先生が予定通リ迎えに来る。 直井先生とまったく気合が違う。 フライトは順調で成田に予定より25分早く、日本時間2月14日午後3時半に到着。 アトランタのツトム師範から直井先生に出迎え、必ず30分前にロビーにいることと指示があったようで ある。
直井先生、前に一度遅れたので今回は間違いがないと期待してロビーに出る。 期待は見事裏切られた。マタマタ、やってくれた直井先生。 閑散としたロビー直井先生のあの逞しい長方形のキンニクマンの顔が見あたらない。 「ウソ~、またかよ」もしかして日にちを間違えたか、いろいろと想像が頭の中を走り出す。暫らくそれで も気持ちを抑えて待つことにする。
3分、5分、7分、10分来ない、いない、この野郎~で、ある。 日本円がない。自分のスマホを取り出す。日本でも使えるかどうかわからない。 郷田師範と同じでスマホの知識は自慢じゃないがまったくない。 使ってみるも音が出てこない。そこで、気が付いた。ドルが幾らかある。 ロビーの両替所を見つける。ちょうど隣に公衆電話機が並んでいた。 グレーの色、グリーン電話機が並んでいる。

 

最初のグレーの電話機、直井先生の番号を回すが、「プー、プー」と話中の音。 郷田師範の電話に掛けるも、話中の音「オッ、もしかして二人で話し合っているのかも知れない」いや、ま ってヨ、おかしい。
電話機を変える。同じように話中。 両替所のオジサンに「この公衆電話日本国内につながるんですか?」バカみたいな質問、まったくアラバマ の田舎もん、汗が流れる。 おじさん、不思議そうな顔色を見せたが出てきて私と一緒に電話を掛けてくれる。 「アッ、話中ですね、電話機を変えてみたらどうです」グリーンの電話機に変える。 「オッ、通じた。郷田師範、直井いないよ!」 「エッ、またかよ~、今朝直井君と話をして時間通リ迎えに行くと言っていたよ」 「郷田師範、直井に電話してくれる」
「分かった。いまするから2分後に掛けなおして」 「オス」その時である。むこうの方のロビーに直井の顔が出てきた。 「郷田師範、見つかったよ!いたいた!」と言う訳で今年も直井相変わらずである。 直井の顔をジーっと睨むが、いつものように細い眼をショボシボさせて「オス、オス、オス」繰り返し、言 われると怒れなくなる。
なんとかそれでも無事ホテルに着く。夜はいつも通リ竹寿司で食事。
部屋に帰り TV を見ていたら、そのまま寝て仕舞った。
漫画家のリョウとマサ師範に起こされる。

 

15日木曜日
朝日出版社に出向く。郷田兄と一緒。いろいろと出版の話をする。
あとは神楽坂の料亭で原社長と食事。出るもの出るもの全てが最高に旨いのである。
なんの酒だか分からないが、ス~と入る。腹も膨らみ、気分も麗らかになる。
自然、後はホテルに帰ってベットに潜り込みたい心境である。
ところが銀座に出てクラブ活動、孫みたいな女性とバカな冗談を言い合う。
“押忍“の二文字である。
16日金曜日
イサミの社長とそのスタッフがインタビューにくる。 SFの斉藤師範が駆けつけてくれたが、アトランタのツトム師範は無視である。
私の撮った映画“Take a chance“話をイサミの雑誌に載せたいとの事。 千葉さんの息子、真剣佑が日本の芸能界で有名になってるらしい。 どうして真剣佑を見つけたか、と聞いてきた。 最初は映画の話に話題が咲いたが、途中から雑誌編集者らしき人、映画のエピソードより、昔の極真会の話 を聞きたがっていた。 2代目イサミの社長むかしむかし、わたしのところで約6カ月内弟子生活をしたことを話したら周りの連 中驚いていた。
それにしても2代目社長、会えば必ず道着の値段を上げてくれと、いつも泣いてくる。

 

17日土曜日
昼は私の甥っ子{ハワイに住んでいる長男博の息子}大山務と会う。
彼はプロのゴルファーである。甥っ子と言っても今年還暦である。
昼食を一緒にしながら、家族の近況を話し合う。
夕方、ミュージシャンの金尾義郎さんと再会。 金尾さんはアトランタのツトム師範、SF の斉藤師範の友人との事である。 昨年の2月渋谷で私の映画の試写会に来てくれた、その縁で顔見知りになった。 私が書いた詩に曲を付けてくれることになった。その打合わせである。

 

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この詩“MY FRIEND”は先に逝ってしまった力男のことを思って書いた。

 

#1
Hey、Hey my friend. How are you? アラバマは夏になったヨ
朝の白い光の中 マグノイヤの花が咲き ツバメが舞う 覚えているか?
溢れるほどの夢を語り 熱くなって追いかけた
掴んで 驕って 挫けて 倒れ
泣いて笑って飲んだ あのやけ酒 お前の手を握って立ち上がった あの日 今も俺の胸の中に生きている 嬉しかったヨ 忘れるな! Life is beautiful
Whenever you can run, you better run.
Whenever you can fly, spread your wings and fly
I know the sun will rise for you tomorrow.
Take care my friend.

 

I’m going to see you soon

 

#2
Hey, hey my friend. I thought of you today.
Deep South は秋になるヨ
朝の陽を浴びて 黄ばんだ楓の葉が 風に揺られて踊てる 覚えているか?
教室で 街中{なか}で恋をして 燃えて追いかけた俺達 のぼせて 唄って 踊って 振られ
飲んでも 飲んでも 酔えなかった にがい酒 お前の肩をかりて歩いた あの日 今も俺の胸の中に生きている 楽しかったヨ
忘れるな! Life is precious
Whenever you can run, you better run.
Whenever you can fly, spread your wings and fly.
I know the sun will rise for you tomorrow…
Take care my friend.
I’m going to see you soon

 

my friend・・・・。

 

この詩に金尾さんがメロデーをつけてくれた。フォークソングの感じである。
ツトム、タケシ、マサ三人の師範と私も感心して聞いていた。 マサとタケシ両君は音楽のセンスが有るのか、無いのか分からない。 二人の顔をじっと、見つめると、答えは簡単に出てくる。しかしその答えは書かない。 その点、ツトム君は昔ギターをもって内弟子にきた大物である。 音楽のセンスは抜群である。カラテのセンスではない。音楽のセンスである。
彼が最初に NY についた時、亡くなった兄貴が出迎えた。 兄貴が驚いて「オイ、凄いのが内弟子にきたぞ、ギターをもって赤い靴を履いている・・・」と空港から私 に電話をしてきた。ほんとの話である。

 

ツトム君の歌を聞いたことがある。なかなか上手かった。
タケシとマサ両君の唄は聞いたことがない、聞きたいとは、まず思わない。
何となく私と同じように音痴なのではと想像している。
しかし、恐くて確かめたことはない。
金尾さんは井上陽水、海援隊、長渕剛等を輩出した福岡のライブハウス「照和」の出身で 1977 年ヤマハポ ピュラーソングコンテスト全日本大会出場、1979 年第 1 回 CBS ソニーオーディションで最優秀アーティス トに選ばれエピックソニーからデビューした。 その後、柳場敏郎のソロデビューシングル「君の名は」で作詞、作曲部門でシルバーディスク受賞等の経歴 があり、現在ライブを中心に活動し、毎週金曜日かわさき FM「金尾よしろうの音楽魂」にレギュラー出演中 である。(放送当日に YOUTUBE にアップされどこからでも視聴可能)この番組では何度か TAKE A CHANCE の ことを取り上げてもらってたようである。チャンスがあったら皆も視聴したらいい。 ワイワイ、がやがや楽しく飲んで食事をした。

 

18日講習会、審査である。
何時もの様に石川先生時間ピッタリにドアをノックする。
なぜか直井の顔が浮かんだ。
今回の講習会のテーマは組手である。
相手と向かい合う、プレッシャーがかかる。 身体が普段と違って硬く感じる。そんな場面を数えきれないぐらい見てきた。 そういう場面を想定して、いかに自分の拍子、テンポで相手と戦うか・・・である。 硬くなると知らず知らずのうちに利き腕や利き足の技に直ぐ走りがちである。 構えた前の拳{必ずと言う訳ではない}足の運びでまず、自分の拍子、間合い角度をつかむ。ここで大切な ことは構えた前の拳にウエイトを乗せすぎないこと、上体が流れないように、あくまでも相手の動き、気合 いを窺う事である。

 

自分の動き、出す技に、小さく短く気合{声}を出す。 声を出さないと気が硬くなることが多いのである。 先の呼吸から攻める時も、また後の呼吸から崩して攻める場合も同じように考える。 また基本の技の二面性{表裏}説明する。 限られた時間内、みんながどれだけ理解してくれたか疑問であるが、多くの門下生が眼を輝かして汗を流し ていた。 審査では受けた人みんな頑張ったが、中には教典の理解力がまだ足りない上級者がいた。それに2~3の支 部長も教典の理解力が足らないことであった。 6月の支部長合宿で徹底的にそのこと稽古しなければいけないと思った。 ワールド大山空手の特徴を深く身に付けさせないといけないと真剣に思った。 昼の12時半から夜の7時ごろまでみんな頑張った。 ホテルに帰ってきて何処も出たくなくなった。疲れたが充実した一日であった。

 

19日月曜日
郷田師範夫妻、郷田兄の友人南原さん、それに松井館長{極真会館}と食事。
名前も場所も忘れたが、確か東京の下町の焼き鳥屋で、とてもおいしかった。
とちゅう相撲取りが入って来た。松井館長の知り合いらしく館長に頭を下げていた。
南原さんと一気飲み、さすが相撲取り、私が水を飲むより速かった。
それも私の倍の倍もある大きなグラスである。

 

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20日火曜日
朝マサ師範と話をし、その後郷田師範と泣きの別れ、お互いに健康第一と話し合う。
再会を約して帰途に就く。
健康第一 オス

コメント (0) | 2018/03/10

エッセイ

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