昨年の11月全日本から帰って来てすぐに、映画最後の撮り直しの準備にかかる。
先ず今までのエディティング{編集}を何回も見る。
どんな場面が足りないか、必要なシナリオを書きたす。
それからプロデューサーと予算の話である。
宝くじはまだ誰も当らない。頭が痛くなる。
しかし、ここまできた以上何とか終わらせないと気合いを入れる。
出演料を値切って、値切って、主役のマッケンと準主役のオオダテを呼ぶ。
何とサンフラシスコからタケシ役の先生斉藤も駆けつけてくれた。
アトランタのツトム師範も元気な顔で駆けつけてくれた。
それも日本酒、生ワカメ、キムチ、納豆、持参である。感謝、感激である。
ツトム君の出番は余り重要な役ではなくその他大勢の役である。
それでも必要な役である。
その他大勢の役は台詞がないのだが、お酒とキムチに誘われて思わず台詞を考えた。
「エイ、ヤ―、オイショウー」と言う台詞。
「オイこなせるか?」と聞くと、ツトム君ぱっと顔が輝いた。
「やらせていただきます」渋かった。気合が入った。
単純である。良い男である。
12月5日から7日まで無事撮り終える。16~17日と二日間エディティングをする。
神経を擦り減らされる仕事である。朝7時から夕方の5時まで休まずに頑張る。
ヘトヘトである。無性に汗を流したくなる。
道場で気合いを入れて稽古する。カラテ万歳である。
第三カット何とか終わらせる。
疲れがとれないうちにクリスマスである。{苦しみます!?}である。ホント!
12月27日道場の大掃除。一年の埃、塵を拭きとって新しい年を迎える。
出席して頑張った生徒にクリーニングが終わった後、映画を見せる。
[TAKE A CHANCE]第三カットである。
全員感激していた。生徒はいいものである。何でも素直に褒めてくれる。
それでもそのまま信じたら大変な事になりそうな気もする。
チョットだけ信じておこう。それでも気持が揚がる。
と言う訳で何とか今年もスケジュールを終われせる事が出来た。
12月29日 家人は早々とクリスマス明けの26日は孫のいるLAに出発した。
私も後、追って29日出発。家族全員集合である。
久し振りに皆一緒になった、いいものである。皆元気なので感謝である。
暫らく見ないうちに孫は思ったよりも大きくなっていた。
見ないうちにドンドン大きくなる。頼もしい。
なんとなく自分の歳を感じさせられる。
1月1日元旦 カルファルニヤの空は雲ひとつない青空が広がっている。
庭にはツツジとバラの花が咲いている。
昼間の気温は30度ちかくなる。プールで泳ぐ。夜はやはり気温が下がる。
そこでジャクジー(Jacuzzi)に入ってビールかワイン飲む。
息子ザックや娘夫婦に、ハリウッドの裏話を聞く。
これが面白い。残念ながら秘密である。
一昔前は元旦の朝は道場で一人で稽古をしたものである。
汗を流した後は書き初めをする。墨を硯ですりながら過ぎた年をふりかえる。
何時も、毎年あっちで転んだり躓いたり失敗の連続である。反省ばかりである。
静かに過ぎた年くる年を考えたいものだが家族が出来ると難しくなった。
前にも書いたが昔は絵に描いたような亭主関白であった。
男とは勝手なものである。常に自分のやりたい事を先に決めて動いていた。
時代が変わった。自由が無くなって責任を負わされるようになった。
これも自然な流れかもしれない。
最初の内は抵抗したが家人に子供3人が味方し、それに孫が加わる。
娘の旦那も沈黙をしているが目線と言うか気は家人のほうに傾いている。
孤立無援である。敵わないのである。
仕方がないので「オス、オス、ハイ、ハイ」と返事をして受け流している。
それでも娘達や息子、孫の元気な顔を見ているとつくづく家人は「凄い人だなー」と思ってしまう。
いろいろな問題や相談は常に家人が受けて解決している。
ホント女は強い。これは真実の様な気がする。
それでも最後の砦、空手や道場の事に関しては一語も言わせない。
嘘みたいだがホントウである。
それでも時々驚かされる。
「私も空手を始めようかな・・・稽古をしようかなー」
「エッ!・・キミーほんとですか?」・・・ドキマギする。
心臓がドキンドキンと音を立てる。悪ふざけはいけません。
と言う訳で正月はLAで過ごし3日にアラバマに帰ってくる。
家人は6日まで残る。フリーダムである。
家に帰って来て驚いた大寒波襲来である。何と30年ぶりとの事である。
LAの娘夫婦のところでは昼間泳いでいた。帰ってくると氷の世界である。
アメリカは大きな国と感心させられる。
4日の朝、家人の妹夫婦のところに愛犬ステラとハナを迎えに行く。
家の中では絶対的にこの二匹は私の味方である。
しかし残念ながら犬なので余り頼りにはならない。
久し振りに私の顔を見て、シッポが千切れてしまうほど振っている。
思わず私も感激して食べていたハンバーグをあげてしまった。
このウークエンドは独りなのでゆっくりと考える時間が出来た。
今年の抱負いろいろある。
第一、念願の映画を3月には完成させる事。乞うご期待!
第二、頑張って日本のウエップサイトに毎月エッセイかワンダフル空手を載せる事。
その他私の経験してきた事を出来るだけ元気なうちに門下生に残しておきたい。
第三、とにかく全てに頑張ろう。生きている事はチャンスなのだから。
健康第一今年もやるぞー!
オス
すべての項目に入力してください。
相変わらず心温まり楽しく読ませていただきました。
from 東の忠(2014/01/14)2014年も宜しくご指導お願いいたします。
お体ご自愛下さい。
最高師範より
東の忠さん
from Shihan T(2014/01/17)ありがとうございます。
今年もがんばってください。
最高師範
撮影では拳頭で胸の真ん中の筋肉のない部分を「ゴン」と叩かれたため、あまりの痛さに得意の痛い顔芸ができず素の表情になっているので、使っていただけるか心配です(笑)
from Shihan T(2014/01/17)エッセイに、いつも元気をいただいています。
from Sensei F(2014/02/02)ご家族の写真の笑顔がいいですね。
本年もよろしくお願いします。
押忍