今年も全員集合
正月早々から寒波が厳しい。
新年の抱負も天候のせいか慎重になる。
先ずは昨年の反省からである。
昨年暮れ、大掃除の一週間前なぜか身体の調子が良く、動きも技も切れるように感じた。
久しぶりに若い連中と軽く組手をやる。何とかこなせた。そこで慢心してしまった。
次の週も止せばいいのにまた軽い組手をやる。
最初の相手とは、なんとか自分の読みどうり技が出せた。
3人目の相手の時、相手の隙が見えるのだがこちらの技が受けられて仕舞う。
攻撃する技の拍子がちょっと遅れてしまうのと、相手の身体が私の身体より大きくて懐が深いので技が決まっても浅くなってしまった。
ウエイトも私より7~80ポンド重い。
そこで終わりにすれば良かったのだが、投げてやろうと色気が出た。
相手の突きに合して間合いを詰め、右足を踏み込めながら相手の前足を掛けた。
タイミングも良かった、ところが相手が堪えたそこで強引に力を入れた。
みごとに相手の大きな身体が「ドーン」と音をたててとんで倒れた。
ところが私の右肩の関節が外れたような感じが走った。
激痛であった。反省である。
相手の動きも、技の癖も見えるのだが、こちらの反撃がどうしても一拍遅い。
認めたくはないが自分の歳を考えないで強引に技を掛けてしまった。
困ったものである。
指導する時にいつも門下生に言っている、強引に技を掛けたりすると怪我をする。
がむしゃらに動いたり技をだしたりしないようにと、自分がその過ちを見せてしまった。
関節の筋や靭帯を痛めるとその人の歳にもよるが2~3ヶ月はかかる。
そこで正月から気持が沈んで、静かにしている。
家人は医者にいけと言うが手術はしたくないので何時もの様に一日2~3回氷で冷やして様子を見る事にしている。
そんな訳で気分も揚がらない。
それにこの4~5日、天気も灰色の重い雲が覆って、なにか外の世界が薄暗い。
朝の散歩、気合いが必要である。一歩外に出ると、寒気が肌を刺すように襲ってくる。クリークに氷が張っている。ステラもハナもなぜか足取りが重い。
小路の両脇に雑然と並ぶ裸木もなにか暗い沈黙のなか、耐えている様に見える。
太い幹も、曲がりくねった細い枝先も、梢の先も静かにたたずんでる。
春を待っている様に、じいっと、耐えて我慢をしている。
週明けの今日はそんな薄暗い世界と打って変わって朝陽が燦々と射してきた。
枯れ葉に覆われている林の中も、小路の両脇の芝も真っ白に霜がかかっている。
真っ白な霜に朝陽が降り注いでいる。早春、と言う言葉が浮かぶ。元気が出る。
元気が出たところで今年の抱負である。
皆もう忘れて仕舞ったかもしれないが、映画があと一歩である。
先日プロデユサーのスカット話し合った。現在の段階ではDVDには出来る品質であるが劇場での上映ではもう少し品質を高めないとだめらしい。
その品質を高めるための費用が半端でない。なんと7~8万ドルである。
スカットが言うにはこの作品を2~3の大手の配給会社持って行き交渉してみようとなった。
プロデューサーの仕事である。
結構いい作品になったと、スカットがエキサイトしている。
うまく話が決まるといい。
スカットとの話が終わり帰り道変な想像してしまった。
この映画「TAKE A CHANCE」をサンダース、カンヌ、ベルリン国際映画祭等のアチコチの映画祭に出品できたら素晴らしだろうな。
もし賞をとったら・・・、どうしようか、スピーチは何を喋ろうか、タキシードを用意しなくては・・・、きっと練馬のマサも、SFの斉藤も、アトランタのツトム君も「是非一緒に出席したいです」なんって言ってくるだろうな。
「君達は顔がわるいから」とか、「タキシードがないから駄目」と言うと怒るだろうな。
想像がどんどん膨らんでしまう。
心臓に悪いからこの辺で、止めようと思うんだが、でもやっぱり想像してしまう。
話が脱線した。
今年の抱負に戻す。今年も更に気合を入れて稽古に指導に精進しようと決意している。
具体的に言うと毎日手の届く努力を怠りなく続けようと思う。
各国の支部長にワールド大山空手の指導体制を徹底させて行こうと思っている。
いつも思う事ながらカラテは日本の素晴らしい文化である。
文化は社会の流れに従って変化する。
大きな社会の流れは人、一人一人が生みだし影響しあいその流れを決めてゆくと思う。
これから先、どんなに科学技術が発達しようとも、我々人間は肉体と精神を身体全体の中に宿している。
これからも空手道は人類にとって大切で貴重な文化であると心から信じる。
その素晴らし文化、カラテ道のきっと砂粒より小さい、若しかして眼に見えない様な担い手の存在かもしれないがこの世界に生涯修業できる事が幸福である。
健康第一。オス
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最高師範 最高ですねこの写真倅があんなに大きくなって
from 西の行(2015/01/26)昔はフットボ-ルを見に行っていつもフットバサレタてかっかっか
て笑って話してくれたのを思い出します。カッカッの 忠です。